2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

弛んでいる肌

街中をすれ違って、 華奢な女性の姿を目で追う。 安い綿の花柄のスカートをはいて、 ヒールのない癖の悪い革の靴で履いている。 あなたの中で、 艶のない弛緩した肌で。 私は彼女を目で追ってしまう。 現実と彼女との間の距離を その肌と布との間に、澱んで…

寂しくて寂しくて、やっていられない。体と心に虚があって、それでいて芯の下の方が鈍く重い。 いつまでもいつまでも拭い去れない。こっちを向いて、向かないで。行かないで、そっち行って。昔はこんなわがままじゃなかったのに。 わがままを言っても言わな…

これで

都合四回連続キャンセル。 そりゃ怒るよねぇ?(笑)

チャイナドレスと彼女の事情

友人が中華街に行くというので、どこか目当ての店があるのかと聞くと、いやそうではなく別に目当てがあると言う。 どうしたのよ。 あたし今度素人芝居で役やらせられんの。 色っぽい女の役をやるのだとのこと。 何買いに行くの。 チャイナ。 ・・チャイナ。 …

学生割引

喫茶店で横の席に座っていたカップルが妙にいちゃついていて、まいったなと思う。女の子の甘え方があからさまに人工的で、今時こんなのに騙されるのがいるんだと感動すら覚えたけど。 「・・・それでぇ、横浜まで行ったんだけどぉ・・・○○がいるっていって、…

なんか思い出した

ある女性が相手に見せしめじみたことをして、実はそこに狂気が隠れていたこととか。 もうかれこれ十年くらい前になるんだろうけれど、あれはきつかったな。ただ振り返ってみると、ある段階で私は彼女の狂気に気がついていた。明白な認識はなかったのに、そう…

赤い靴で美術館へ

そういえば最近美術館に行ってないなあと展示リストを覗く。 「赤い靴を履いている方は割引料金で入場できます」 という企画あり。 決めた。ここ行こう。

シルクのワンピース

週末、あまりにも眠れないのでふらふらと遠出をした。 欧資本のチェーンの服屋を覗く。 目を奪うほどの鮮やかな色が並んでいて、別段買い物をするつもりもないのに時々その店に行く癖がついてしまった。 入り口近くに緋色のシルクのワンピースがあって、思わ…

わかってるけど

どうにもならないじゃない。 疲れた。

何がウレシクて。

しばらく前に買っておいたダージリンのセカンドフラッシュを飲む。 試飲したときは香りだけで味も何もなかったのだが、自分でいれたらさすがにマーガレッツホープ、「たいして」というイメージが残っていたために飲んだ瞬間ちょっと理性が飛んだ。 この農園…

男が料理について語る時

なぜことごとく大人気なくなるのか、ということについて。

キャンセル

「なんでですかあ?」と言われて、仕方ないので馬鹿のふり。うるせー、タコ。

ダイエットなんかしたことないのに

人と話していて「今年は夏痩せしないですねー」と言ったら、「それ以上痩せたらやばくないですか?」と言われてしまった。 そういえばここ数年やけに細い細い言われるなあと思っていて、確かにデニムのサイズ一つ二つ落ちたし(でもそんなのメーカーによって…

そしてまた茶の値段にこだわる

ネットの紅茶屋で時々買い物をするが、100g15,000円というものを目にした。 いやあいいっすねえ、誰が飲むんだこんな野暮なもん。 ティップが多いように見えるけれど、こういうのは結構淹れやすいよな、とか思う。そーゆー問題ではないが。 あ、でもやっぱり…

気の抜けたぬるいビール

瓶のビールを飲みかけて、ためしに王冠を戻してみたらカチリとはまった。ということで、そのまま冷蔵庫に戻しておいたのだが、飲んでみたら案の定まるきり気が抜けていた。 抜けている割に胃に来るなあと思ったのだけれど、気の抜けたビールでも大して味は変…

時計の修理

先日、修理の為に時計屋に行った。ひとつは祖母の形見の時計、もうひとつは父が若い頃に買ったオメガの時計を頼んであった。 日本ではある時期まで、オメガは海外の三倍の値段がしていたわけだが(別にオメガに限った話ではないが)、その後父は海外出張時に…

白昼夢

白線の向こうで、誰かが脇に抱えて立っている。 日に透かして見ようとするが見えない。 あなたが持っているものは私の心だ。幻の中で、私は薄く眠っていて、あなたの顔はいつも見えない。

海に空

最後に海に行ってから、どのくらい経っただろうと考えた。誰かが海の話をするたびに、結局自分の欠落を思い知らされる。 空を見つめることすらできないで、癒されるはずもない傷を追い越して、世界は私を追いていってしまう。 わかっているけれど。 人並みさ…

乖離

結局麻原は、どうなっていたのだろうなと思う。 アメリカに対する被害妄想などありふれたキチガイのたわごとに過ぎないし、だがそんなことも、宗教性のすりかえも、あれあれと信じさせてしまった。 彼の裁判中の言動が奇矯であったことは確かだが、それをどう…

慈悲について

あなたの苦しみに、苦しみによってしか辿り着けない。 誰かの苦しむ姿を見て、痛みの記憶を呼び起こされる事でしか、あなたにたどり着くことはできないのだ。 ではあなたを愛しているのだろうか? それは愛だというのだろうか? 痛みによって盲目になること…