もう少し突っ込み 

言い換えれば、あの場に中核派の人とか極右の人がいたとしても、単に話を聞いてそれを伝えただけなら、何か問題があるの?という疑問はまったく解けない。


http://d.hatena.ne.jp/Ereni/20070211#c1171163991

そもそもあの懇談会は政治に関する意見を募る場であったわけです。ネットと政治という主題でしたが、憲法改正国民投票もお題として上がっていましたね。その趣旨を鑑みても、中核派革マル、極右の出席が求められるわけはない。結果的に松永さんの行動は問題がなかったであろうという結論は出ても、信者が信者として出席すべきものであったかといえば否でしょう。ここ、松永さんの言っている趣旨が明確に変わっているんですけどね。そこもどうであろうかと指摘させてもらいますが。民主党はあなたが知っていたら出席させたと思いますか?思わないでしょう。事はそういう問題です。法の問題ではなく、言論の自由の原則の問題でもない。



また、あなたも再三指摘しているようにマスコミは上祐氏の物言いを一方的に垂れ流している。これはジャーナリズムがジャーナリズムとして機能していないことを指しています。松永さんはwikipediaに「報道を貼り付けるだけでいい」と揶揄されていましたが(その解釈の不適当さはともかく)、この場合前提として報道が報道の態を為していないという事実が存在しています。だからおっしゃるとおりWikipediaが適当なものになっていない。そこで松永さんの証言は重要になりますし、貴重な一次情報になりえますが、対立という当事者の立場にある以上松永さん本人がWikipediaの編集に加わるのは適当ではない。
手記なりことのはなり多少公的性格を帯びるところで(インフォーマルよりという意味)上祐氏について記述し、それを第三者が読んで適宜判断し、報道等と併記する形でwikipediaに記述する。これが取られるべき手続きです。



野田氏に関しても松永さんの行動を見てて思うのは、公論で批判すればよかったのにと思いますけどね。野田氏の当時の報道に問題があったのは確かなので、ことのはでエントリを立てるなどして、そこで一個一個客観的に指摘していって批判すればよかった。その上で、彼の報道のスタンスの前提に誤解から来る自分への邪推があるであろうと書けばよかったんですよ。罵倒するのではなく。片寄った立場からwikipediaの編集をするのではなく(「ストーカー野田」という記述だというのは編集に加わったほかの方の評価でもあります)
だから手法の問題で、松永さんに客観的スタンスを取るという発想がかけていることが今回いろいろな厄介になっている。


戻りますが、上祐氏はマスコミを事実上操っているともいえるわけです。松永さんはそれをプロパガンダと批判している。ですからやはりアーレフが報道に近付くのは批判されるし忌避される。法的な問題ではなく現実問題として、です。


逆に、もし仮に私が政党にこういう公開の場で接近して、政治的に何か教団のために動かそうとしていたとして、それは何か問題なのかというと全然問題と思えない。むしろ「政界進出がむりだったので違法行為に走った」と認識されているのだとしたら、別に政界進出でもなんでもなく、きちんとした政治プロセスを踏んでアプローチするのは、逆に安全ではないかと思うのだが。

この記述には明確に問題があります。
>むしろ「政界進出がむりだったので違法行為に走った」と認識されているのだとしたら、
というのは松永さんは主張されてますが、必ずしも一般的な解釈ではないと思います。
坂本弁護士一家は選挙戦の障害になるという判断で殺害されたのではなかったですか。少なくとも選挙前に殺されているのです。それを鑑みれば、この松永さんの記述は全く不適当です。あなたならばオウムの時系列は把握されている筈ですが、その上でこのようなオウムに都合のよいように片寄った認識をされるならば、あなたのオウムについての認識に根本的なところから疑問を投げかけざるを得ません。そこを立脚点にされるあなたの議論を、私は認める事はできません。



以下のBB氏の意見には同意します。

それに対し、教団名を堂々と明かして政治活動すべきだし、しても問題ないと私が(私見です)考えているのは、教団の信者の方の住民票受け入れや未就学児童の問題です。これらに関して、教団が状況改善を、顕名で公党に申し入れる。これについては許容されるし、許容していかなければいけないと思います。

以前松永さんとはすれ違いましたが、元オウム信者であるということで、解雇される、あるいは不利な扱いをされる。これについても、脱会後の信者の人権問題ですから、仮に教団がロビー活動したとしても直ちに批判されるべきではないと思います。別の意図があれば別ですが。


http://d.hatena.ne.jp/Ereni/20070211#c1171247737