あってはならない言葉
其の人にはわからないのです。匿名でしか言えない者の気持ちなど。
あえてリンクはなし。
わたしが名前を名乗れないことも、現実では決して吐けない言葉を吐くのも、ただただ、そうせざるをえなかったからだ。
あなたがどんな心で言葉を発しているか、わたしは知っている。
それがわたしや多くの人の、心の底にあることであることも。
あなたが見ているものを見ることができず、鎖に絡まっている人のことも。
"彼ら"を忘れることができないのは、あなただけではない。
おそらくわたしも死ぬまで、抱えて生きていく。
救いを求めて手を伸ばしても、声を聞いた同士が手を取ったとして、
取った手も取られた手も、結局のところどうにもできずどこにも辿りつけない。
あなたもわたしも、全ての中から絶望を見る。それが自分にとっての真実でしかないことも知っている。
子供の頃、私達はもう少し優しい世界に生きていた。
けれど今でも、我々は楽しいと笑うのだ。
その先に何もないと、もう知ってはいても。