一人でいると不安になるから。
自分がどこにいるかわからなくなる。


ずっとひとりでいるものだと思っていた。誰も私の前からいなくなってしまうから。引き止めることはできない。いてくれと言うことはできない。どうせ誰にも執着してはいなかった。


けれど傍にいてほしい。不安で不安で不安で、どうしようもなくなるから。近づきすぎるわけにはいかない。人同士はそういうふうにはできていない。けれど、そうであっても。けれど、そうではなくて。
ズタズタに甘えたくなる。ひどい時は。辛さでどうしようもない時は、誰にも離れていってほしい。我儘だと言うんでしょう誰かは。ではあなたはどうやって生きているの?もうどうにもならない。苦しい時は、あまりにも苦しい時、心を研ぎ澄まして少し幻のなかにいる。ではひとりではいられない。馬鹿なこと吐き出さずにはいられない。


もう少し傍にいて、傍にいてほしい。心の内に少しの間腰掛けていてほしい。けれどそういうのは私の場所ではないから、きちんとそうではないと言ってほしい。不安ならば話を聞くから、一晩中でも聞いているから、どうせ救ってあげることはできないから。そういう時私の辛さも少しだけ癒されている。私は自分からでは何も言い出せない。
ひどいことを書いているのは知っている。どこかで突き放してほしい。ひとりではどうしようもない。どうしようもない。ずっとひとりでいるものだと思っていた。腕はなぜ前についているんだろう。口も、目も、感じ取るものは何もかも。けれどひとりで置いておいてほしい。あまりにも力が足りないから。