遺骨について今更

少し修正しました。

5号館のつぶやき : 政治に翻弄される科学者 (横田めぐみさん遺骨事件)
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://shinka3.exblog.jp/1779707


月も見えない夜に。 - 重大な見落とし---横田めぐみさんの遺骨を巡って


これは去年の話だが、知らなかった人が多かったのに驚いた。遺骨について話題になったからブクマがついたのだろうが、政府の圧力というより、政府の不手際といったほうが近いように思う。当時は「政府も馬鹿な事をしてくれた」と思った。推測だがマスコミで流れなかったのは、政府の圧力というより報道側の自粛の方が勝っていたのではないか。お達しはあったろうが、この件には北の思惑も混じってきていたのでややこしい事になっていた。


当時検証がされた記事を下に置いた。
また国会で質問した首藤という議員は、経済制裁に猛反対していた議員である。最初に話題にしたのは著しく左に偏ったサイトが多く、遺骨の問題を意図的に一定方向に絞る仕掛けがあるなという印象があった(鑑定と人事に問題があったのは自明)。

追記
一応書いておくが、遺骨の問題としては、なぜ二度も焼いたのか(←これは松木さんの方)、なぜ一度埋めた遺体を掘り返して焼いたのかなどの不自然がある。そんな高温で焼く事が一般的であるのかという疑問については、当時くまりんさんが北朝鮮に日本の火葬装置が輸出していた事を説明されていた(参照 当該記事は残っているのがキャッシュのみなのでリンクは貼りません)。つまり火葬された事自体に不自然はない。

追記2
電脳補完録ー別館 - BLOG「にせ遺骨」政府叩きの格好の材料と小躍りする人々

電脳補完録ー別館 - BLOG 野田さんが応援する首藤信彦議員とは・・・

追記3
電脳補完録 「ニセ遺骨」の分析者、自ら語る? 朝鮮総連機関紙「朝鮮新報」3月17日付記事


このあからさまに北の代弁をしているページからここ。ニセ遺骨の鑑定の件を書いた後、この結論。

北朝鮮側は05年1月24日の備忘録で「日本は反朝鮮謀略劇の責任から絶対に逃れられない」と非難し、数度にわたり遺骨返還と謝罪を求めている。遺骨が仮に日本政府の主張するように横田めぐみのものではないとすると、元の所有者に返還するのが筋であるが、それにも日本側は応じず、両者の交渉は、引くに引けず進むに進めない泥沼状態に陥った。
 遺骨問題は拉致問題を引き起こした北朝鮮に第一義的に非があるが、必要以上に問題をこじらせている日本の態度も褒められたものではない。これ以上事態を悪化させないために、再度原点に立ち戻って仕切り直し、高度な政治的判断に基づく決着が必要であろう。


7月5日
電脳補完録 招待所や火葬場を公開 めぐみさん拉致で北朝鮮

その後保守系でかなり話題になり、専門家が参加してかなり慎重に議論がされた。吉井氏の人事に関して、国の対応の意味が分からず戸惑った覚えがあるが、無論批判はなされていた。しかしその前の段階の議論の方がずとっ盛り上がっていて、人事の話はあまりした覚えがない。最初Natureの件を取上げていたようなサイトが、この人事で盛り上がっていたなというのは鮮烈に覚えているのだが。


政府批判と親北とを混同するような動きがあった。

知らない方が多いようだが、当時拉致関係ブログにこれに関して、拉致問題中傷するコピペが貼られた(参照 遺骨問題 吉井氏の件を、北が改めて問題化しようとすることについて)。私はかなり早い段階で左派系サイトで盛り上がっているのに気がついていて、そうこうする内にコピペがでてきたので、かなりナーバスになった覚えがある。
走り書きのエントリで申し訳ないのだが、今回のブクマにも引っ掛かる内容のものはあった。ちょっと妙な現象だなという印象である。



関連記事
あるコリア系日本人の徒然草:北朝鮮の提出した遺骨鑑定の真偽


木走日記 - 少女の運命は立証されたのか
木走日記 - 少女の運命は立証されたのか(2)〜(追記)


So-net blog:日々徒然:遺骨問題

So-net blog:日々徒然:続・遺骨問題




追記

横田めぐみさんの夫だった金英男さん(44)は姉の金英子さん(48)に対し、めぐみさんの「遺骨」に「他人の遺骨が混じるなどしたことも考えられる」とした理由について「火葬した時の管理が不十分で、火葬の『システム』が現在のように発達していなかったから、管理がうまくできなかったのではないか」と推測していた。

Yahoo!ニュース - 共同通信 - 火葬時の管理が不十分 「他人の遺骨」で英男さん

Sankei Web 政治 金英男氏の発言、分析し矛盾ただす考え 安倍官房長官(07/03 18:05)



続エントリ
エレニの日記 意図の問題(遺骨問題について、論点整理など)