子供の頃の記憶

某所を読んでいてそういう話が出てきた｡
自分や母が祖母に苛めぬかれていたのを、姉妹は覚えていなかったと｡嘘つき呼ばわりまでされて拭えない思いを持ったと書かれていたのが、ずんと重かった｡

私には少し年上のいとこがいるが、ある時そのいとこがあまりに幼少時の出来事を覚えていないのに驚いた。うちの実家でもご多分に漏れず嫁との軋轢があったそうだが、いとこが知っていた事は母親、つまり嫁から聞かされたそれだった｡子供の記憶というのはやはり多くを母親に規定されるのだろうけれども、経験的にいえば、人間関係における深刻な断絶や対立は多くその辺りに源を求められるような気がする｡

うまく書けないのでコメントした内容コピペ｡

子供の頃の記憶、というのは似たような感想を持ったことがあって、意識に留めないという事自体が酷薄さであるというのか、断絶であるというのか、うまく言えませんが。こういう齟齬が生み出す人との溝はもう埋めようがないですね｡特に近しい人とのそれが多くの人にとって、人生の中での日常的でありつつ深刻な苦しみなんでしょうけれども。