松永さんへのレス

http://d.hatena.ne.jp/eshek/comment?date=20070215#c
どういう理由にせよこちらで書いていただきたかったですが。
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070218/p1

たまたまその場で名刺交換の勢いになったので、私は仕事用に使っていた名刺を出した。そこにはペンネームと明記されているし、仕事用の連絡場所(つまり事務所の住所)が書いてあって、すなわち「ライター」としての業務用の名刺を出した。たまたまそれがブロガーとしての名前とも一致していただけである。
そして、「民主党から本名の提示が求められた」という事実は全くない。

で、これ。
http://d.hatena.ne.jp/BigBang/20070218/p2


実名を求められたと受け取った人間が多かったという事ですよね。泉さんの指示を聞いて松永さん以外の全員が実名を求められたと受け取った以上、泉さんがどういうおつもりだったのかは未だにわからないのですが、松永さんがそう受け取られなかったのならば確かにここは私の邪推です。けろやんのところで言った時点で指摘されればきちんと修正しましたよ。
ですからこんな事実↓はありません。

このように巧妙に「身元を隠した」という印象を植え付けようとエレニは必死なのである。

その上で。今のペンネームで活動を続けていく上で、過去を断絶していた事、また団体の属性を明らかにしていなかったのは事実です。ここが明らかになっていなかった事で今回余計な騒ぎが起こったので、ここの認識を揃えてほしいという事です。上の台詞でここまであなたは一緒くたにされているが、明確に分けてください。あなたは人の誤りを指摘することで過大な部分まで否定する癖がある。それをやられてはやり取りなど成り立たない。

>反破防法・反盗聴法についての政治的な活動をしている
政治的な「発言」をしたのです。それが妨げられるべきであるとは思いません。あるいは、反破防法や反盗聴法を主張する政治家に投票することも「政治的な活動」であると思いますが、それが妨げられるべきであるとは思いません。

何度もいいますが投票することに云々言った覚えは一度もないのですが。それこそこれは誘導ですよ。サイトをたち上げるのは、発言と言い切る活動ではないということと、また信者であったことをオープンにして「発言」をされるのならば何の問題もなかったんではと思います。ここは前回私もなんと記述し様か迷ったんですが、公党に関わる政治的要素と、反破防法のような民間の政治的活動は違うわけですよね。その意味で訂正されるのはわかります。
政治と一括りに言って「言論の自由」と結びつけるのは場合によっては危険なわけです。あまりにも政治という言葉の範囲は大きいから。

私は、日本国憲法とそのもとにある法律の認める範囲で、すべての政治活動が許容されるべきであると考えます。むしろ、その範囲での政治活動(たとえば選挙で投票する、選挙演説に行って政見を聞く、自分の考えを発表する)にとどまるのであれば、安全性が担保されると確信します。

後半にはまったく異論がないのですが。

「オウムに都合のよいように」政治家が誘導されると思っているところが、エレニの思考のおかしなところ。政治とはそんなにたやすいものなのか。たとえば、破防法について拡大解釈が危険だということで反対していた人たちの中にも、「オウム限定なら」ということで賛成する人たちはいる。

だから誘導の意思を持って近付く可能性はないとは言い切れないんですか、という話。その人が容易いと考えるかどうかも分からないでしょう。これはオウムの話と離れて、自分の属性を隠して、属する団体の都合のよいように働きかける事はいくらもありうるんですよ。自分の意見に都合のよい資料を提示するとか、食い込めば誘導は可能です。それを成功させるのは困難であっても、そういう手段を考える可能性がゼロとはいえないでしょう。

そういう人たちに言論で意見を伝えることさえも「特定の議員を誘導」というような話であれば、あなたは民主主義国家に生きている人ではない。そして、ここで「民主主義をあやうくするようなことをした団体に所属していたことのある人に言われたなくない」などという言い逃れは絶対にやらないことだ。

>そういう人たちに言論で意見を伝えることさえも「特定の議員を誘導」というような話であれば、
というような事は一言も言っていません。というか、完全に文脈を誤認されているような。
>言われたくない
という言葉は感情論ではやりませんね。



確か佐々木さんも昔記事を書かれていたんですが、たとえば過去の自衛隊や警察への浸透の問題があって、その文脈で公権力への接近が嫌がられる。今回問題とされた事とはやや性質が違いますが、念頭には置かれます。今回のように属性が隠れていた場合、やはりその辺が想起されるわけです。


>信者の政治活動を全般的に肯定すべきと言えますか?過度の一般化は問題をずらします。

全般的に、といいつつ「過度の一般化は問題をずらす」という。いきなりのダブルバインド。どないせえちゅうねん。しかも、私にそれを聞くことが一般化ではないか。

ああ、確かに文脈ちょっとおかしいですね。後の文章他から移したから。過度の一般化は話をずらす、というのは前回の私のエントリの論旨に沿っているので繰り返しません。

私は「テロをしましょう」「クーデターをやりましょう」と勧誘したわけではない。「煩悩を弱め、煩悩を破壊しましょう」「慈愛を培いましょう」「不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒の戒を守りましょう」とプロパガンダしたのだ。そして、そういう教えを広めるために教団の意思に沿って動いた。

テロの事はここで一言も述べていませんよ。後半部分については、あんまりそういうサイトではなかったように思いますが、まあそれは枝葉で。反破防法のサイトは後半には明らかに関係ないですが。まあそれも枝葉で、というか信者の方は皆良かれと思って動いていたのだという事はよくわかっているのですが。


たとえば信者が他の人間を勧誘するのは、相手にも良かれと思ってやるわけです。そして現実に名前を出していては誰もこないから隠して勧誘したりする。そこは勧誘する本人からすれば止むを得なかったからということで罪悪感はあまりないだろうけれども、もちろん隠していることがわかれば問題になるわけですよね。その辺外と内の感覚の齟齬がある。私からすればなぜ隠さなければならなかったのか、その根源を無視するのか、と思うわけですが。


的思考については、わざと明確に書いていないんですが。

同和の話に関して、おっしゃっているような状況(があったのは想像できるのですが、それ以前にやはりあちらは無差別大量殺人を行った団体という前提でものを言っておられる。事件を知った上で団体に残るならそれは団体の罪を負う事を前提とした選択である、という意味も含まれていたかと思います。推測ですが。それらを全く勘案されない書き方をされていたので、
http://d.hatena.ne.jp/Ereni/20070215#c1171639042


参考http://d.hatena.ne.jp/Ereni/20070207#c1171163337 
http://d.hatena.ne.jp/Ereni/20070207#c1171252908

ここでサリン事件について松永さんは思考の文脈から追い出している。ということ。

しかし、あなたの書き方は、そこでオウムの裏面で行なわれていた非合法活動に勧誘し、非合法活動のためにこのように動いたと印象づける悪質なプロパガンダである。

そんな事は言っていません。

私が書いていたものを読んでいれば、私の信じるものが「オウムの教義」というより、私がもともと信じていたものと共通する部分が多かったからオウムに違和感なく入ったということを理解しているはずなのだが、そうではないらしい。

探究心の延長で入った事は理解してますが。ここはこれ以上はお答えしません。

>キリストのイニシエーションの箇所です。グッドトリップだったのも珍しいのだろうけれども

珍しくありません。

そうですか。私は外の書籍等を読んで判断しているので、あなたと認識が違う
所があるかもしれませんね。

LSDだとわかってどう思ったかという話は、あれは LSDが入っていた、と明確に知った時点の話で書く計画であり、そのとき思ったことや当時の出来事を書いている流れに割り込ませて書くつもりはない。他にも問題とは何なのか。「他にも問題があったのではないですか?」とは誘導尋問の語り口、何を期待している?

後で書くつもりだったのならなるほどということですが、あれは批判ではないですよ。客観的視点が欠けているために全体的にバランスを欠いたトーンであったのは確かで、例としてあげたまでです。ただ、納得されないならここはこれ以上言いません。
他にも問題というのは、それこそ読んでいる方に悪印象を植え付けない為にわざと明記しなかったんですが。体調を崩した方も多かった事、また故意でないにせよ死者も出ていたはずです。

「否定的な記述に対する抗議」なのか、そもそも。「否定的な記述に対する抗議」なのか、そもそも。私がそう思っているとどうしてあなたは決めつけるのか。私の実体験の記憶や実感に合わないことも世の中には多いが、自分の体験として書いていたら「抗議」なのか。

私が言っているのは、たとえば上祐氏についいての報道には抗議を申し立てられればいい、というような意味合いです。抗議でない、というなら「そうですか」でおわりですが、悪く取られすぎている気がしますが。手記についてもwikipediaについても野田氏への記述についても私は批判をしているわけではないんです。勘違いされてませんか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%A6%B3%E7%82%B9
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7
エレニさん、この2ページを全文読みましたか? つまり「信頼できる情報源」による情報しか認めない、というのがwikipediaの理念なのです。

最初のページはさすがに全文読みませんでしたが、2ページ目の「自主公表された情報源」辺りを見ると必ずしも報道だけというわけでもないですね。まあこれはいいですが。

野田のページの存在がどうこうなら、私のページとともに削除すればいいと思うし、私のページに元オウムというような内容を含めるなら、野田も前科を前提とすべきだろう。

Wikipediaについては黒崎さんに言ってもらえないでしょうか。

しかしさっきの1ページ目には中立性についての独自の基準について詳細に書いてありましたが、松永さんは中立性について全く理解していなかったわけで、「だから、エレニさんはwikipediaを知らないし、私の現在の考えを聞こうともせずに決めつけてくる。だから問題外なのである。」とはいえないはずなんですが。一番Wikipediaを知らなかったのは松永さんなので、ここは殆どジョークです。この「知らないからものを言うな」というのはオウムや公安関係について全体の文脈について関係ないときにも連発されますが、やめていただきたいですね。

私の手記は、参考文献リンクには含められても、wikipediaの「信頼できる情報源」にはならない「独自の研究」になり、したがって「報道等と併記」してはならないのです。それがwikipediaの方針。

なるほど。保留つきの一次情報位には扱われるかなと思っていたんですが。出版された場合どうなんだろうとも考えてたんですけれど。
けれどリンクが付されるだけでもだいぶ違うんではないですか。google検索を考えれば松永さんによる上祐に関する記述は実際にはネットでは報道と同等に目にされる事になるわけだし。



当時状況が大変だったのはわかります。が、大筋で求められていたのはそう沢山の事ではないですよ。団体の意図がないとわかればそれでよかったんです。またあの当時野田氏にエントリで抗議すべきだったというのではなく、今の話です。

ふうん。その割には、宮台のネット番組に出演したことは「批判」も「忌避」もされませんでしたよね。

出た事知りません。

>脱会にしても名簿が外から簡単に見られるものでない以上、対外的には100%証明できるものではない。届を出せとBB氏が言っていたのは、それが対外的な脱会の証明になるからです。

ならないから出さなかった。以上。その理由は今は書く気はないが、論理的に考えればわかることである。

これはあなたを全く知らないオウムのこともよく知らない第三者への対応の話。公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」に本件が全く記載されていないことが証明といっても、何かの場で証明に用いるには無理があります。しかしここは引っぱるつもりはありません。

>>むしろ「政界進出がむりだったので違法行為に走った」と認識されているのだとしたら、

私は公安調査庁や裁判の検察の主張に沿ってこういう解釈を持ち出したのであって、それが正しいとも言っていない。単なる仮定である。だから、「私はそう思っていない」と答えれば済むだけの話。

松永 :だから選挙で落ちたからっていうのはあると思うけど、政治的に力を持ってというのは、やりかけて最初でコケたっていうかね。もしかそこで通ってたりなんかすると、もっと穏健に進んでいた可能性が逆にあるかもしれない。

http://gripblog.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/__7f29.html

私は松永さんのこの発言が頭にあったんですよね。厳密には違う発言ですが、松永さん自身の考えとも近い。ただ、不適当な発言でなかったというところで、撤回します。

逆に、もし仮に私が政党にこういう公開の場で接近して、政治的に何か教団のために動かそうとしていたとして、それは何か問題なのかというと全然問題と思えない。むしろ「政界進出がむりだったので違法行為に走った」と認識されているのだとしたら、別に政界進出でもなんでもなく、きちんとした政治プロセスを踏んでアプローチするのは、逆に安全ではないかと思うのだが。

が元の文章。やや自説に都合よく援用されている印象があるんです。一般的なものの見方とこちらがいっても、あなたはそこに前提の瑕疵がひとつあればいっさい受け付けないし、他者の認識はこうであると言うと社会正義を振りかざしたといわれるわけで、文章の持っていき方そのものにはやはり納得しがたいものがあります。

選挙=マハーヤーナ路線、裏ワーク=ヴァジラヤーナ路線、という証言もあるわけだし、この辺はエレニさんの勉強不足

殺害を指令したのは麻原であるわけで、そこにおいては路線が違ってもあまり関係ないのでは。というかそれを採用するなら政治進出とその後の諸々はあまり関係ないということになって、これは反論とかでなく、いろいろな見方が並存しているという。

もう一つ。非合法行為という点で区切っているのだろうけれど、「教団の武装化」といわれる状態と「坂本弁護士殺害」は同レベルではない。

松永さん自身「違法行為」と書かれてますよ。つながりを考えないのもまた無理があるんじゃないですかね。ここはこれ以上突っ込むのはあれですが。


身分という言葉にこだわるつもりはないけれど、あまりにも不用意すぎる言葉だから指摘したら、変なところでキレてくる。同和と一緒にするな、というふうに「差別」されたと、そこで思った。

身分という言葉についてあなたが指摘したのは、同和発言のあと。それは記憶違いです


追記

「あなたはオウムに入信したことがあったのか?」と聞かれて「ない」といったら偽りでしょう。しかし、そうは言っていない。誰もそこを調べなかったからだ。そして、それは「身分」なのか?「士農工商エタ非人オウム」とでも言いたいのか?私は言わないが。でも実際、同和の人たちは、オウムは差別されてもいいが同和差別はいけないって言うんだよな。話がずれたが。「過去の経歴をすべて明らかにしなかった」を「身分を偽った」と言い換え、裁いている。それに気づいてくださいよ、まったくもう。』 (2007/01/23 11:08)
http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20070107/1168158065#c

というのが松永さんの言による二つの言葉の初出。つまり二人とも間違って覚えていた。私はここで身分という言葉を勘違いされているのではなく故意に混同されていると理解していたので、記憶に留まっていませんでした。




長い。