カーテン

「私だけが正気だ」と言う事が、傲慢だと言うならそれで構わない。
なぜそんな事にまで、ひとにあれこれされねばならないのか。

「わたしの心が乱れるから」、何もするなと言う人に、わたしは付き合っていられない。
その混乱も苦しみもあなたのものであって、わたしが付き合う義務などないのだから。


うんざりする。
わたしの周りには、周囲を恐れる人しかいなかった。

ただシャツの襟を直すだけで、何をそんなに恐れるのか。
なぜわたしがそれに付き合わねばならないのか。


ずっとあなたの怖れがいやだった。
こちらに張り付いてくるその感覚が。
こちらに酷い事を言った後、けろりとしている人達が。


自分を見下しているとわたしに喚くあなた達が、ジリジリとわたしを削り取っていた。

あなたがわたしに謝ってくれる事など、決してない。
あなたが現実を見る時など、決して来る事はないのだ。