「オレグ、露助の名目で至急、メリトポール基地で一暴れだ」


古くから私を知ってる方はご存知かと思いますが、ガス危機*1勃発以来、ウクライナに何かあると追っかける癖が抜けません。
今回もロシアが動き出してからは、やっぱり相変わらず追っかけております。


さて、そして今やネタサイトとして、老舗の風格を誇るロシアの声から*2


オレグ、露助の名目で至急、メリトポール基地で一暴れだ。3月15日までにやらねばならん。言わなくても何故だか分かるだろう」

ウクライナ:策動するキエフ、アノニマス、新たな現実 - News - 政治 - The Voice of Russia


ひと昔、いやふた昔前の、翻訳物の雰囲気満載ですね。
まさか今の時代に、ロシアのメディアで、露助という言葉を見ようとは思いませんでした。

これはちょっと前、3月13日付けの記事からの引用になるのですが、内容としてはアノニマスウクライナが、ウクライナアメリカの陰謀をすっぱ抜いたよというものになります。


具体的には、3月15日に『ロシア軍の軍服を着せた武装戦士に、ウクライナ軍基地を襲撃させ、ロシアがウクライナへ侵攻しているように見せかける、という計画』があったという内容で、実際にYouTubeアノニマスのあげた該当の動画が見つかりますが、この襲撃自体は現実に起こっていません。

キエフのデモでの銃撃は、実は反政府派が後ろで糸を引いていたとか、この種の論争は西側とロシアの間でずっと繰り返されてきているのですが、この記事の信憑性についてもまた不明です。



ウクライナ情勢について、まとまった記事を書く予定は今のところありませんが、ガス危機の頃と比べ、ロシアメディアや情報戦が様変わりしているというのが、わたしの一つの感想です。
新興国、また日本によるロシアへのシンパシーも、世界地図においての大きな動きの萌芽なのかもしれません。

クリミア危機から、中国と南シナ海(また台湾)が想起される事は、国際的なメディアで多々指摘されていますが、既に欧米とロシアの安全保障地図は変わりつつあり、当然それらは日本をめぐる安全保障や、その歴史の解釈にまで大きく関わって来得るものです。
その派生で、日本国内の右派左派による情勢の捉え方も、自分の興味の対象ではあるのですが。


今回の日本の報道は、西側報道で意図的に落としている部分をきちんと拾っており、量的には少ないものの、スタンスとして非常に優れているように見えました。
中にはロシアに寄りすぎとすら思えるものもありましたが、世界のはざまにある日本の知識層の強靭さが、このあたりに表れているのかもしれません。



まあ、ここまでちょっとだらだら書いてみました。