十五歳


わかってはいるんだけど、自分が何も知らない事に気がつく。何もできない事にも。


他人を見下したような事を書いて、わかったようなふりをしていても、いつも芯が空っぽなのはわかっている。
見ている人には、いやらしさが透けているだろう事にも。



知っているけれど。



あんたは面白いと言った奴は、必ず違うどこかでこちらを見下している。
見えなければいいのに、そんなことは見えてしまう。


そんな事どうでもいいんだけれどね。



ただ、自分が書いてきた事が全て無意味だったとわかってしまうから。



ごまかしてごまかして、ごまかして、そうやって人生は進んでいくものだけれど。
誰だってそういうものなんだけれど。



でも自分の愚かさが見えてしまうのは、やっぱり耐えられないって思ってしまう。