参考リンク

ハケットさんは「修士号や学士号を持つ人がいるほか、法律の学位を持つ人までもが時給10ドル(約940円)の仕事に応募してくる」と話す。』


 『それでも、高学歴の労働者の雇用見通しは、低学歴の労働者のそれと比較するとずっと良い。2月の少なくとも学士の学位を持つ米国人の失業率は3.8%と、高卒の7.9%を下回っている。また大卒の従業員はたとえ学位を必要としないアンダーエンプロイメントの分野に就いていても、より多くを稼ぎ、より早く昇進する傾向にある。

 しかし、大卒の労働者がより低レベルの仕事を余儀なくされているために、より低スキルの労働者が追いやられ、学位のない人々の職の選択肢がほとんどない状態になっている面もある。ボードリー氏氏は「大卒者は、ゆくゆくは最低スキルの人々を市場から追いやってしまう」と述べる。』


「大学は出たけれど…」―米国の大卒者、景気回復でも低スキル職のままか - WSJ.com

 『中央公論昭和4年(1929)3月号に、「就職難と知識階級の高速度的没落」という刺激的な題名の論文があらわれた。評論家大宅壮一(1900 〜 70)が執筆者である。
 論文は、昭和3年の調査結果からはじまっている。本所深川近辺で働いている自由労務者約4,000人を東京市社会局が調査したところ、そのなかに中等学校中退以上の学歴の者が516人、つまり13%もいた事実から論文ははじまっている。


竹内洋『大学・インテリ・教養』:第3回「大学は出たけれど」:教養難民の系譜(3)


後者の記事に腰弁の話が出てくるが、成瀬巳喜男の映画に「腰弁頑張れ」ってあったなあ(参照)。1930年だから、「大学は出たけれど」の翌年か。