妄想と天才

ある時彼女は狂ってしまって、ブログが狂気の文章で埋め尽くされていった。それが、天才なんだよね。紛れもない天賦の、こちらを圧倒していく言葉の羅列。
あれほど苦しかった事はなかった。パソコンの画面見ながらボロボロ泣いてた。
どうしたって、わたしには彼女を助ける事はできない。
何度も残されたブログを見に行くけど、いつまでたっても更新はされない。
見てはいないだろうけど、でも、ここを見ていたら一言でも書いてほしい。
一度あなたとはメールをやり取りしたけど、お互いに通じるものがあると感じていて、わたしが好きなのと同じだけ彼女も私を好きでいてくれたとわかっていたけど、二人ともわけありで、これからもやり取りしていこうとは言わなかった。言えない理由があるというのはその時にわかっていたけど。


わたしの文章の上での感受性の強さは、単に見せかけなんだよね。目的があって怖れや臆病さに焦点を絞っていた。ただ結局いろんな人と関わって、書くことを通して、少し人の心がわかるようになっていた。こんなことになるとは思ってなかったんだけど。