「文化」と時代

この映画(http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E3%81%8C%E9%9A%8E%E6%AE%B5%E3%82%92%E4%B8%8A%E3%82%8B%E6%99%82)の中で、仲代達矢高峰秀子が二人で話しているシーンがあるのだけれど、その部屋がいわゆる当時の文化住宅というやつ。たぶん。最新流行の「文化的な生活」を象徴させているだろうことはわかるのだけど、現代から見るとその貧相さに違和感が伴う。
高峰秀子はやっぱり好きなんだけど、ずっと見ているとちょっと疲れてしまうんだよね。この当時は、こういう切り口上の女優さん(というかそういう人物設定)が多くて、水谷良重とデコちゃんが出て来ると「おお、来るぞ来るぞ」っていう。


「ナンセンスだわ、おじ様!」とかさ。そういう不思議な台詞が普通に口にされる時代なんだよね(映画の中で)。標準語迷走の、たくまざる証言というかさ。