どこぞにいってしまえ

http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20101016#p1
なんか、私にはこういう誰かとか何かへの執着みたいなのないなあ。たぶん創作に行く人は、こういうエネルギーがあるんだろう。
自分の感覚が形を取った時、文章にして書いておく、というのが私の書くことか。それって、その感覚が世間で大手を振っているわけではないってことと、それでも底流としてあるはずだっていう確信とが、共存しているから、こうやって人に読まれる場所で書くのだ。
こういうのをいちいち金になるような形にできるほど、私は我慢強くない。生きることも苦しみも、人と離れたところにあった。それは書く人にみんな言えることで、だから一足飛びに言葉で、その向こうの誰かに伝えなければ耐えられない。藩さんもそれは同じなんだろう。


書くことと現実の自分を、つなげることはできないなあ。最初っからどん詰まりで、その場所のまま書き続けていた。世間は自意識の病にかかっていて、その絡み合いと、その外にいた。それを見苦しい形で私は書いていた。読まれることは関係なくなった。


あなた方のような人生を私は送らなかった。それは事実だ。
人生は、悪夢が現実になることだとそのうち認めざるを得なくなった。いつになるにせよ、誰もがそのことを理解する。恐れがどこから来るのか。それが性欲だという人に、私はそれはどこから来るのだと問いたい。
どこへ向かえばよかったのか。どこも違ったということでしかなかった。