中井国家公安委員長への記者の不適当な質問

当時の中井大臣会見の質疑応答を読むと、ヘリ遊覧についてメディアかの質問が執拗であり、明らかに適当でない。中井氏はもっと他に重要なことをしゃべっている。
今月初めの産経記事にもあったけれども(http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100806/kor1008060258000-n1.htm)、限られたメディアにだけ取材を許した事に、他メディアが反発した事が今回の報道につながったのだろう。


メディア操作を誤ったという意味では中井氏のミスだが、セキュリティの問題は致し方ない(ヘリを追跡するなど、報道陣が政府や鳩山元首相から警備妨害の警告を受けた経緯を見ていると、セキュリティという理由も記者達には疑わしいと思われたのだろうが)。
ずっと今回の報道ぶりに合点が行かなかったのだが、質疑応答の内容を見て今更ながら得心がいった。


少なくとも今回、金賢姫の来日を日韓が共同して進めたというのは北朝鮮に対して意味があった。中井氏が押し切ったにせよ、拉致について両国が連係していく意志を示した事には間違いないからだ。ノムヒョン政権下の彼女の状況を思えば、賢姫が目立つ行動をとることすら、北朝鮮への対抗アピールになっている。
それをわかっていて、必要な情報を絞りながら批判を展開し、スクラムを組んで無用の反感を煽ったことについて、メディアは罪を免れないのではないか。今回の日本国内の反発に、北がほくそ笑んでいるのは間違いないからだ。
http://nyt.trycomp.com/modules/news/article.php?storyid=8523