不安と欲望

それは両輪であるのだろうし、決して人の目に晒してはならない。二つがあなたの動機であるならば。
あなたの不安を、私は癒してあげる事はできない。誰かの不安に引きずり込まれるなら、必ず破滅してしまう。


では、と思う。
あなたの欲望は。


そんなものすらすれ違う。そしてそんなものを知らない。ただ無雑作に伸ばされた手を知っているだけ。

漠とした不安、不安でないもの、生きる力と相反するそれ。けれどそれを知らない。もっとずっと浅薄な意味ですら私は知らない。


ではもう一つはと、問われるなら答えない。
ぼんやり考えていて、きっと死んでしまいたかったんだろうと思う。