百年の眠り

眠り続けた時期というのがあって、日にいくらも起きていられなかった。当時ある人になぜ来ないのかと詰られて、答えることができなかった。私には自分の身体の事がまるでわからなかったから。それについて誰にも話す事はなかったから。

他人が私の身体についてふれる時、なぜかその人はいつも私を詰っている。そのたび言いようのない感覚に襲われる。詰られているその時私の意識は朦朧としていて、彼らは知らずに蕩々と何か述べ続けていた。


今になればわかる。当時私が辛いのだと泣いたら、おそらく彼らは私を見下げただろう。私は彼らにとって不快な存在だったかもしれないが、私には彼らを簡単に斬り捨てるだけの力があった。彼らの優越は冷笑以外のものを引きださなかったし、常に私はそこにいなかった。その事で何度糾弾されたか知らないが、どちらにしろその頃から歩く道は分かれていたのだ。