目にする向き

少し身体が楽になって、つらつら考えていた。自分にとっての現実は常に人と違っていたことをだ。
大概の場所で私はよそ者として扱われたか、もしくはその裏側ではじき出そうとする力を痛感することになった。


それは一つの現実でしかないのだが、私はそこで子供ではなかった。歩くべき道はいずれ消失することを知っていて、そこで生きていくことを常に考えていた。それは当たり前のこととして現実のことでしかなく、私は誰のことも傷つけたくなかっただけの話だっただろう。