時間湯とかオウムとか(エントリ大幅に修正)

草津の時間湯を取り上げたドキュメンタリーを見ていて、少し考えるところもあったのだが、オウムの温熱療法もこれだなと気がつく。林郁夫の本に何やら書いてあったが忘れてしまった。時間湯に類するものは日本各地にあったはずだし、そのルーツを探れば結構なことがわかるのだろう。オウムの温熱療法はやり方がいい加減だったために死者を出しているが(LSD摂取後にそんな無茶をすれば当たり前だ)、ヨガについても似たようなところがあるのだろう。ヒンズー直系ではなく神智学経由という指摘をいくつか見たが、ヨガに無知な私でも、分類がそのままなのに笑ってしまった。


そういえば一つ気になっていた事があって、神戸震災をオウムが当てたことだ。あれは無論麻原の奇跡などではなく、高橋という信者(当時)の方が独自に資料を集めて作ったプログラムで予知を成功させているのだが(「オウムからの帰還」参照 あとで詳細追記)、そのこと自体はオウムの中でもオープンだったはずだが、なぜか麻原・オウムの力ということにすり変わっている。未だにオウム・アーレフの物語のなかでもそういう解釈だったので、信仰というのは、というかカルトはまあそういうものなのだろうけれど、あれだけ情報の出元にもこだわり(ただ実際には一次情報というものの微妙さということもあるわけだが)論理的な思考をする人のその論理の飛び方に不思議なものを感じた。
今回その一見論理的な中の混じりにひやりとする場面が何度かあったわけだが、自覚を持ってもらう迄にはおそらくだいぶかかるのだろう。