クソッタレ

あなたとよく似た子がいるんだよねと言われる。歳を聞くと果たして私が人生を狂わせたのと同じ頃で、ああそうかと思う。



夜この辺りを歩く時は気をつけてねと言われた。唐突に。


なんでですか
だっているでしょ、ほら・・黒人とか
知りません



靴を履くときによろけて、支えてもらう。いきなりなんでセンセの顔から変わるのよと思う。振り払うこともできなくて、無防備すぎると言われた台詞がよぎる。
あなたが私をどう見ているかなんて知ってんのよ。この手をどけなきゃいけないんでしょ?こういう場合。何を無くしたって構わないのよ。なくさなければいけないものもあるんだから。
息すらできない。ここでこうしているよりはマシ。でもあなたのことが嫌いなのよ。もうどうせ二度と会わない。今の私じゃ、身を持ち崩すことすらできやしない。