政局を見て与太を飛ばす

麻生さんと福田さんの政策方針がだいたい見えてきたけれど、福田さんのほうが今の路線に近いか。これだけじゃわからないが、麻生さんはわりと『自民党的』な政策のようにも見える。まあ平沼さんの件があるわけで。この人小泉政権の頃はあまり表立って反対姿勢出していなかったけどなあ。たいした役者っていうか。
しかしふたりともずっと首相有力候補だったのに、政策が今初めてわかるというのはどうなんだろう。


古館氏があからさまに福田さん寄りのインタビューをしていたが、あれがどれだけ失礼でジャーナリスティックな感覚の欠如を公衆に晒しているかわからないのだろうな。というかなあ、現実的な外交の路線は、対アジアではどうせ大差なく進む。今回の中国の辞任への声明とか聞いてなかったのかね、もう路線に乗ってるよ。中国絡み(政府ではないにしても)、年金絡みということでスキャンダルの性格からいって、二階さんを起用したのはいただけなかったが。
塩崎さんが安倍辞任直後「テロとの戦いという表現ではなく、きちんと国際協調という言葉を使うべきだった」といっていたけど、そういうのがわからない人でもないだろうし、古館氏の期待がなんか空回りしててそりゃあ福田さんもああいう人を食ったような態度が身につくんだなあと。


今の自民党にいわゆる旧来の右の人っていないしなあ。美しい国なんてただのギャグだと思ってたし。あの世代でしかも成溪出がああいう事言って、まともに取ってあげるほうが変。国学院出身ならともかく。麻生さんの北方領土関連のかなり無茶な観測気球とか、外務省と鈴木宗男を同時にキレさせるという器用なことをやっていたし。この方面が進めば政治家外務省何人か死ぬかなと思う、物騒だけど。


そういや福田さんは対ロシアはどう考えてるんだろうな。安倍さんも麻生さんも対露はかなり積極的だったが。やっていた仕事の内容は知らないが、石油会社にいて国際オンチってこともないだろうが。


麻生さんは安倍さんの辞意を引き止めなかったと非難されているけど、あの状態の人をあれ以上やらせる選択肢はなかったと思う。退任会見の趣旨は完全にラリっていた。
福田さんの覚悟の程を見ていたら、今はこの人しかいないんだろうなと思うし。時を得るというのは捕まえるということなんだろうなあ。倫敦橋さんが「小泉チルドレンが余計なことをして麻生さんがとんだ迷惑」みたいな事を書いていて笑ってしまった。
http://d.hatena.ne.jp/LondonBridge/20070915/1189805631



追記
誰だ、『福田さん』のキーワード作った奴(笑)