好きなだけ

一度、黒崎さんの文章を読んで心底ぞっとしたことがあった。もうだいぶ前の話だが。


向こうにそのつもりがなくとも、言い当てられたように衝撃を受ける事がある。そういう力を持った人がいる。
力の無い人に非難されても、その思い込みまでは関係は無いと、眼差しは冷えていく。それとそれとの峻別のつかない滑稽さよ。



不可避の感情をぶつけられるなら大概相手の好きにさせるが、時にそれは相手への償いでもあるのだが、沈黙は相手そのものへの肯定と解釈される。
勝手にしろ、と内心思う。
踊るなら踊れよ。



感情が私をすりぬけていくならば、どのみち述べるべき言葉などない。