テレビを見る視線

写真をとられるのが嫌い。
自分の正常でない姿を、視線で以って写し取られるのがいや。記録に残すのがいや。
他人にはわからなくても。


どこかで引っ掛かる。何か。



テレビを見る視線がいかに残酷なものであるか。
その鈍さとは違うものだが、視線というものを私は捉える。自分の意識と視線が分離しているからか。



そこにあるあなたの視線。
それに耐えられるような、存在のしようではない。