ネット・ジャーナリズムってやつ?

「そこまで書くかな」というのは、今回についてはそれなりの筋道があるんだけど、説明するのがかなり難儀。ただまあ、結果的にジャーナリズムというやつを、BBさんや追求側はやっているのだろうし、スポンタ氏にはそれが見えていない。まさに一番ぐちゃぐちゃになってた時、その鼻先で自分の握り締めている理想を語ってた。「てめえの目の前で理想が展開されてんだろ、この阿呆が」と、思ってたよ。それを書かなかったのは、それなりの配慮なわけだし。私は怒っている時はいつも冷静だから。人から怒ってるように見えてもそうでない時の方が多い。


で、BBさんについては現実のリスクがあったわけね。それも全く見ないで発言しているでしょ、スポンタ氏は。事が事だったから、関わった人間全員、かなりの緊張感で臨んでたけど、それがあの人には全く見えていない。「ゴシップ」?個人的?笑わすなと。そこにあるかもしれない危険を計れないやつが、報道を語るなと。
なぜジャーナリズムが必要なのかといえば、クリアにされるべき事実があり、それを明らかにし、知らせていく必要があるから。その根本の「知らされるべき事実」にいついて、ジャーナリズムを語っている人達は興味がないように見える。佐々木さんなんか愚の骨頂だったからね。お前はいったいオウムの何を取材していたのかと。なぜあんたは危険であるかもしれないと知っている存在の検証を怠るのかと。



事実を突き詰めていく事がどういうことか。その厳しさと不可避性を知るのは、その人間がどういう人生を送ってきたかであって、必ずしもジャーナリズムと関係のあることではないけれど、それをやらないんならジャーナリズムは職業として成り立たないわけでね。二十年ジャーナリズムをやりましたと誇りながら、その誇りがどこから生まれるのか、それがわかっていない。なぜジャーナリズムが聖職とされ得るか。finalventさんも語っていたけど、そういう意味で日本にはジャーナリズムなんかないでしょ。江川さんなんかはその仕事を果たしただろうし、滝本弁護士も結局その役目を果しているわけだけど。滝本弁護士のあれは、まさにブログ・ジャーナリズム。あれだけ有用な情報発信が、いったいネット上にいくつあるだろう。


だけどスポンタさんたちの語る枠組みからは外れている。BBさんのやってる事もね。だから最初から、あんな論議なんかいらないのよ。生まれてくるものを丁寧に見ていけば、何か見えてくるだろうし、既に生まれてきているでしょと。語ってる人たちは、そこに自分の場所を見出しているだけだから、実際に起きている事を見ていない。ならば全て笑止でしかない。ジャーナリズムなんて言葉を、定義する必要もない。あの人達の語る事に付き合っていたら、結局致命的な枠組みに囚われてしまう。



「ジャーナリズムの、ジャーナリズムによる、ジャーナリズムの為の」議論。参ジャを語る人の論は、みなそういう色彩を持っている。湯川さんも傾聴に値する意見をもっているけれど、まあ人間性というか、語る以前にどうなのよ的なことをやってしまったわけだけど。



スポンタ氏も歌田さんのとこに書き込んでいた時とか、ちゃんとした事書いているなと思うときもあるけれど(オーマイと本人のブログは見てない)、今回のセリフで洒落にならん人だなというのが判った。
公と私に関する発言についてはまさに釈迦に説法。あの人は、今回展開されていた事を、何にも聞いていなかったとわかった。てめえなんか退場しろよと思うからね。その場で行われた事が全く判っていない人が、ズカズカ入り込んできて、その場の注目度を利用して、場違いだと言われながら延々と自分の考えを開陳してみせる。


今回あの人は人のコメント欄で自分だけわかっているというスタンスで、はっきり人を見下す事を書いていた。あのなあ、あんたの考えてることくらい、こっちはお見通しなんだよと。

今回、もっとひどいことも書けたから。状況をクリアにして書けば、あれより余程激烈な文章になる。ただそれほど労力をかける価値のある問題でもないし、今はそんな元気もないからあれで済ませただけ。



以前あの人には「現在そんなことを書く状況じゃないでしょ」とBBブログで書いたけど、ストレートにへこまれて、「悪いことしたなあ」と思った。でも「私怨でやってるんですか」というセリフは、ボーダーを越えている。状況認識がラリってどうにもならない。退場してもらうよりないでしょ。あんな認識でいるのなら、イロモノとしても許容できない。私としては、という事だけれど。



今回擁護側に回った人達について、これだけ私が苛ついている理由というのは実はもうひとつある。ここでクリアに書かない方がいい事だけれど、結局彼らは知らずに追求側の人間を追いつめている。私はそういう取り返しのつかない傲慢な鈍感さを繰り返し見てきているけど、洒落にならねー、と思った。だからR30さんの物言いにあれだけキレた。


松永さんはどうしているんだろうね。重病でもない限り、もう出て来ているはずだけれど。