しかしそうではないと知っている。 見ないふりをしていても、眼差しが捉えている。
ああそうか今日は桃の節句かと思う。毎年その日まで忘れている。 子供の頃雛を飾った記憶があまり残っていない。代わりに昔の自分の部屋と、そこから眺める庭の風景を思いだす。 毎年辛夷が咲いて、それを合図に花が咲き始める。咲く順序も変わりなく、私は…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。